「どうしてそんな事を言うの?」



フレアの声は可哀想なくらい震えていた。
その声に混じるのは驚きか、戸惑いか、それとも恐怖だろうか?
そんな事をぼんやりと考えながら、トロイは自嘲気味に笑った。



一刻前、トロイはフレアを困らせるだけの言葉を言った。
永遠に言うつもりなどなかった言葉を言ってしまった。
己の意思ではない。自然と毀れ落ちたようなものだ。
容量を超えた器から水が溢れるのと同じ現象だと思う。
胸に押し込めたはずの想いはいつしか大きくなり過ぎて、
己の立場だとか、彼女への配慮だとか、
そんな常識じみたものを全て壊して・・・・・・溢れ出た。



『貴女を愛している』



―――無意識の内に毀れ落ちた言葉と、涙。



The die is cast.


君へのオモイ5title.(3)


毀れ落ちるはひたすらの想い。






この想いは毀れ落ちるだけで誰も掬えない。


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