「これで分かっただろ・・・・・・この紋章の恐ろしさが」
生と死を司る紋章ソウルイーター。
テッドの語った呪われた紋章の真実にフレアは言葉を失った。
真の紋章の恐ろしさは罰の紋章で知っていた。
知っていたから、何も言わなかった。
知っていたのに、何も言えなかった。
―――見つからない言葉の代わりに涙が零れ落ちた。
「泣くほどこの紋章が・・・・・・俺が怖くなったか?」
「いいえ。紋章も、貴方も、貴方の傍にいることも怖くないわ」
「じゃあ、なんで泣いてるんだよ?」
「怖くて泣いているのではないの。ただ・・・・・・」
―――知ってしまったから。
貴方の悲しいほどの優しさを、その優しさゆえの苦しみを、
『知っているつもり』だったことを知ってしまったから。
「なあ・・・・・・頼むから泣くなよ」
―――貴方は優しい。
「泣かせる為に全てを語った訳じゃないんだ」
―――分かっているわ。
「俺は・・・・・・俺は、ただ・・・・・・」
―――その先は言わないで、知っているから。
拭えない絶望、拭われたかすかな希望。